ミルクホール

画家・伊東雅江さんの2017年2月の「鎌倉カレンダー」より。

鎌倉カレンダー2017年2月

小町通りをしばらく歩いてゆくと、左側に「ミルクホール」という店名と矢印が書かれた看板が見えてきます。矢印の方向へ細い路地へ入ると静かな住宅街。上をみあげるとちょっと洒落た看板にさらに矢印が書いてあり、矢印に従って更に進むと、レトロな喫茶店にたどり着きました。

お店のドアを押すと中からは昔よく耳にした懐かしい音楽が流れてきます。アンティークの丸いテープルが置かれた店内はとてもよい雰囲気です。

2009年のカレンダーで描かせて頂いた、長谷の柴崎牛乳本店のご主人から、明冶・大正の頃に柴崎牛乳さんで営まれていた“ミルクホール”では、鎌倉文士が店内で牛乳とビスケットを食べていたというお話を聞いたことがあったのでそのイメージでメニューを開くと、ミルク以外にも各種コーヒーや紅茶、ワインやブランデー、カレーやビーフカツなど多彩で美味しそうなメニューが並んでいました。アンティークなカップでマーマレード入りのロシアンティーを頂いて、落ち着いてほっと一息。ゆったりした時間のながれる素敵なお店でした。

<絵/文 伊東雅江>

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