寺社・祭事

民話・伝説

建長寺のたぬき和尚 その2

むかし、建長寺の裏山に一匹の古狸が棲み、お寺から飯をもらっていました。建長寺が三門を建て直すと聞いて、たぬきはお世話になったお礼にと、建長寺のお坊さんに化けて托鉢して寄付を集める旅に出ました。 町や村をまわると、人々は丁重に迎えて、志のお金...
民話・伝説

身代わり地蔵

鎌倉時代のある時、北条時頼夫妻が双六で負けるたびに一枚ずつ着物を脱ぐという賭けをしました。 勝負は夫人の旗色が悪くて、とうとう最後の一枚でも負けてしまいました。困った夫人が日頃から信心しているお地蔵さまに念じたところ、裸のお地蔵さまが双六盤...
建物・情景

除魔神事

画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2015年1月より。 新年5日、初詣の参拝者も少し減り、歩けるようになった鶴岡八幡宮で、朝10:00から除魔神事が行われます。御的始、御弓始、大的式ともいわれる伝統ある神事で、武家の仕事始めの儀式です。...
建物・情景

本覚寺 鎌倉えびす(十日えびす)

画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2014年1月より。 若宮大路にある鎌倉郵便局本局の横を東に向かった右側にある本覚寺で、毎年1月10日に行われる鎌倉えびすに行きました。紅白の提灯が飾られた裏門を入ると、その数倍ある「えびす神」と書かれ...
建物・情景

明王院 初不動

画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2013年1月より。 鎌倉のいちばん東、十二所(じゅうにそ)にある明王院は、鎌倉時代に将軍が直接創建したという格式ある真言宗のお寺です。鎌倉駅から大刀洗行きのバスに乗り、泉水橋で下車。進行方向にある泉水...
民話・伝説

斉田地蔵(さいたじぞう)

鎌倉幕府5代執権・北条時頼の家来に斉田左衛門という武士がいました。左衛門は無実の罪で処刑されそうになりましたが、首切り役人が振り下ろした刀は折れ、何度やっても切れません。 調べてみると、信心深い左衛門は小さな地蔵の像を髪の中に納めていました...
民話・伝説

乙護童子(おとごどうじ)

むかし、江ノ島の弁財天は中国(宋)から来た僧侶、蘭渓道隆に給仕の少年を授けました。 道隆が常楽寺で教えを広めていると、弁財天も教えを請いに行き、その少年・乙護童子がせっせと仕える様子を見て、弁財天はいたずらで童子を女の姿に変えてしまいました...
民話・伝説

眼医者の地蔵

大船の旧鎌倉街道の中ノ道沿いに離山というところがあります。三つの小山が南北に並び、北から腰山、長山、地蔵山といいました。 その地蔵山の頂上に、「富士見地蔵尊」というお地蔵さまが立っていました。ある時、蜂に目を刺されたカラスが痛がって泣いてい...
民話・伝説

梶原の施餓鬼会(せがきえ)

建長寺では、供養されない死者に施しをする法要「施餓鬼会」を7月15日に行います。 むかし、開山の大覚禅師が施餓鬼会をしたところ、一人の武将が終わってからやって来て、大変残念そうでした。禅師は不憫に思って声をかけ、もう一度、供養を施しました。...
民話・伝説

むじな塚

鎌倉の深い山の奥に瑞泉寺があります。このお寺の前には管理人の老夫婦が住んでいました。ある晩、近くの寺のお坊さんという人がお酒をもって訪ねてきました。 老夫婦は囲炉裏に案内し、あたたかい食事をふるまいました。それからこのお坊さんがよく食べに来...
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