画家・伊東雅江さんの2015年12月の「鎌倉カレンダー」より。
鎌倉体育館の前にある若宮大路の街路樹の中に、センダン(栴檀)の木があることを友人に教えてもらい、見てきました)センダンは初夏に花をつけ、秋に実が付き、初冬に実が黄色く熟す木です。見に行ったのは5月ごろ花をつけている時期で、ピンクの小さな花が道に落ちていて、そばにゆくと良い香りがしていました。この花にはよくアオスジアゲハが集まるとも聞いて何度か見に行ったのですが、チョウチョには会えませんでした。
寒くなった頃、鎌倉郵便局の脇の道を入ったところにある本覚寺に行ったとき、夷堂の前にもセンダンの大木があることに気が付きました。冬の青空に黄色く熟した実が美しく映えて、鳥が集まっていました。季節の移り変わりと自然の楽しさをひとつ見つけた気持ちになりました。
<絵/文 伊東雅江>
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