モグラ 建物・情景 2025年03月05日 画家・伊東雅江さんの2016年3月の「鎌倉カレンダー」より。 公園や自宅の裏庭にモグラの穴をみつけました。 図書館で本を借りたり、自然動物に詳しい方に伺って、以下の様なことがわかりました。 鎌倉には、モグラの仲間が2種類生息しています。穴を掘るカが弱く、腐葉土などの浅い地中を好むヒミズ(日不見が名前の由来)と、トンネルを掘った残土を地表に盛り上げて、「モグラ塚」を作るアズマモグラです。ヒミズは、谷戸底の林縁など、落ち葉が堆積している場所で良く見られ、地上に出てくることもあります。アズマモグラは、尾根や畑・乾燥した草地などに多いです モグラのトンネルは一度作ると、住居として何代にもわたって永く利用し、中は寝室やトイレなどいくつかの部屋になっています 農作物の害獣のイメージもあるモグラですが、彼らの食糧はミミズや幼虫、コオロギ等動物性のものです 作物や根を食べてしまうのはモグラのトンネルを利用しているネズミ等が犯人です 鎌倉では旧野村総研の建物の南側の草地にモグラが高密度で生息していて、常盤山のフクロウの狩り場になっているようです 本で見たモグラは大きな手が特徴的で、真ん丸な目が可愛らしい姿でした。農作物荒らしを疑われ、フクロウに狙われて、モグラも大変ですね。 <絵/文 伊東雅江> 四季折々の鎌倉らしい情景や古くてすてきな建物などを描く、伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」。 過去のカレンダーから、イラストと解説文(ミニエッセイ「かまくら茶話」)を転載しています。内容は発行当時のものです。 鎌倉カレンダーについて2024年より画家・イラストレーターの伊東雅江さんの過去の「鎌倉カレンダー」から、鎌倉の情景や古い建物などを紹介します。伊東雅江さんは2007年頃からカレンダーで古い建物を紹介する取り組みを始めていましたが、2013年からは「鎌倉カレンダー... 伊東雅江さんプロフィール鎌倉に残る歴史的建造物をやさしい色調の水彩画で描く画家・イラストレーター。絵本「鎌倉まちのいろは」や鎌倉のカレンダーを通して、ちょっと昔から伝わる建物や暮らし、風物詩を素敵な絵と文章で紹介しています。
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