画家・伊東雅江さんの2016年9月の「鎌倉カレンダー」より。

JR北鎌倉駅下車。円覚寺の前を鎌倉方面に歩き、明月院の一つ先の道を左の谷戸へ入って行くと、フランス料理のお店「ル・マルカッサンドール」があります。石川県金沢から鎌倉へ移転したお店で、フランスやベルギーの有名店で5年間の修業後、在日ベルギー大使館料理長の経験も持つご主人が、故郷の近くで隠れ家的なレストランを開きたいと思い、この場所に決めたそうです。
店名の“ル・マルカッサン”は「小さなイノシシ」、‘‘ドール’’は「金」、という意味、ベルギーの修業先のレストラン“ル・サングリ工”「大イノシシ」にあやかり名付けたそうです。自然の中の小さくおしゃれなお店で、美しいフランス料理が頂けます。
レストランのあるこの場所は、鎌倉アカデミアの創立に関わり校長も務めた、哲学者 三枝博音氏の旧居でした。レストランの手前にいまも残っている家に最初に住んだ三枝先生は、その後レストランの場所にあった家に移ったそうです。
2016年は鎌倉アカデミア70周年の年となり、材木座光明寺などで記念行事が行われます。
<絵/文 伊東雅江>
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