日本基督教団鎌倉教会 ステンドグラス(景観重要建築物等 指定第5号)

画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2018年3月より。

鎌倉カレンダー2018年3月

下馬四つ角交差点の近く、江ノ電の線路の手前から駐車場越しの左手に見える鎌倉教会は、尖った屋根が特徴の、外国にあるような歴史ある建物です。大正15年建築、設計は大正期の建築家 吉武長ー氏。90年余りの年月を経たこの教会の礼拝堂にあるステンドグラスが、修復のため一般公開されたので、見に行きました。

教会の中、正面檀上に、3枚の尖塔アーチ型のステンドグラスが飾られています。日本のステンドグラス作家の草分けである小川三知氏の晩年の作品で、とても見事です。

教会で頂いたリーフレットには「…両脇の葡萄と濃淡の葉色が三知にしては珍しく強い色調であるが、光を通して輝く様は息をのむほど美しい…」(日本のステンドグラス小川三知の世界)と解説されていて、そのとおりの色鮮やかなステンドグラスでした。

教会の方によると、600近いパーツを一つ一つ磨いて美しく修復されてから教会に戻ってくるそうで、修復されたステンドグラスを見ることができるのはもう少し先になるようです。教会附属のハリス幼稚園の梅鉢形園舎も、数年前に教会の手で耐震補強工事が行われ、大切に使われています。

<絵/文 伊東雅江>

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