画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2013年2月より。
大仏坂トンネルは、鎌倉七切通の一つである大仏切通の下を掘ったもので、険しい山道の切通の下に明治39年ごろにトンネルができて便利に通れるようになった場所です。
このトンネルでは2008年に、大型自動車を通行可にし、歩道を広げるための改築工事が行われていました。そのときに、 当初のレンガが出てきました。 その古いレンガを見せて頂くと、 レンガの表面の刻印には、桜印、丸印、分銅の印などいろいろあり、この刻印を見ればいつどこで作られたものかわかります。例えば桜印には桜単弁・桜複弁があって「囚人煉瓦」として知られているものだそうです。 レンガひとつでずいぶん色々わかるものだと感心しました。
<絵/文 伊東雅江>
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