画家・伊東雅江さんの2016年11月の「鎌倉カレンダー」より。

八幡宮より朝比奈の方面へ進み、報国寺と浄妙寺があるそのすぐ近くの通り沿いに、大きな竹の門の一条恵観山荘があります。こちらで行われた「体験型美術館」に参加させて頂きました。
一条恵観山荘は、もとは京都西加茂の一条家別邸の離れであった茅葺き屋根の建物を移築したもので、国の重要文化財に指定されています。茶庭敷地内には山荘をはじめとし現代数寄屋建築物・御幸門などが配され、ここで開催された「体験型美術館」催事は、恵観山荘保存会により大切にされている茶器を手にとって触れることができる特別な催しで、ホームページからの申し込みで参加することができます(有料)。
手入れの行き届いた静かなお庭に出ると、滑川が護岸などをしていないそのままの形で流れています。耳を澄ますと川のせせらぎや小鳥の声が聞こえます。別の建物の中に入り、お抹茶とこまきのお菓子をご馳走になりました。いつまでも大切に残って欲しい、とても趣きのある素敵な場所でした。
<絵/文 伊東雅江>




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