北条氏常盤亭跡

画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2017年6月より。

鎌倉カレンダー2017年6月

鎌倉駅西口から市役所の前を通って駅を背にそのまま進み、トンネルを3つ抜けた右側に、三方を山に囲まれた広い草原があります。常盤御所と呼ばれた、北条政村・義政の別邸があった場所で、鎌倉幕府の時代にはここで一日千首の歌会などが開かれていたといいます。

この北条氏常盤亭跡で、2016年6月5日・11月13日に「馬のいる街プロジェクト」主催の曳馬と小笠原流による歩射行事が開催されると聞いて参加させて頂きました。馬に乗ってみると思いの外高い馬の背から眺める景色はとても気持ちがよくて、係の方が引いて下さるので小さな子供も安心して参加していました。また、小笠原流の演武「堅物射貫」は、フライパンを甲冑に見立て、歩射で射手が矢を射ると見事にフライパンに命中、貫通する矢の威力に驚きました。まるで馬と武士のいるような光景は、鎌倉時代の風景が再現されたようでした。

史跡の中で行われた、馬との触れ合いと、武士さながらの作法に則った弓馬術礼法小笠原流による歩射行事、子どもたちの記憶に残ったことと思います。馬糞堆肥の販売も面白く感じました。これからも続いて欲しい楽しいイベントでした。

<絵/文 伊東雅江>

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