画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2018年8月より。

市内で活動されている鎌倉自主探鳥会グループ((公財)日本野鳥の会の下部組織)の探鳥会に参加して、源氏山公園の野鳥の水場を教えていただいて描きました。
瀕氏山公園は、昭和43年に、市内初の本格的な都市公園として開園しました。公園の整備に際し、野鳥の水場が不足していることを心配した三浦半島自然保護の会の金田平先生と柴田敏隆先生が中心になり、この水場と砂場・給餌台が、源氏山公園内に作られました。これらの野鳥を保護するための施設は、長年の放置で老朽化が進んでいたため、今は鎌倉自主探鳥会グループの方たちが手入れをし、管理してくださっているそうです。
探鳥会に参加したときには、水場の由来のほか、鎌倉の鳥のことや、水場によく来る生き物のことを教えて頂きました。鎌倉では朝はクサヒバリというコオロギの仲間がフィリリリ・・・と愛らしい声で鳴くそうです。水場では朝早くには、メジロ・シジュウカラ・ウグイス・カワラヒワ・ヒヨドリ・コゲラ等の野鳥、夜間にはタヌキ・ノウサギ・ハクビシン・アライグマなどの姿が見られるそうで、鳥ばかりでなく動物たちもこの水場を利用しているようです。そおっと覗くと、太陽の光の中で水が少しづつ流れて、メジロが水浴びに来ていました。
<絵/文 伊東雅江>
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