はじめに

「鎌倉むかし物語」とは

鎌倉に伝わる昔話から、ちょっと前のまちの記憶まで、地域の物語を伝えるプロジェクトです。

ごあいさつ

私たちが鎌倉に来て30年近く時間がたち、このまちには、古老が語る「ちょっとむかし」や、タヌキや大蛇が登場する「むかしむかし」の、地域ならではの物語がたくさんあることに気が付きました。

それは一般的な「日本昔ばなし」と違って、例えば「龍」が住む深沢の池など、話の場所や時代が特定できるほどはっきりしていて、物語の登場人物(生物)を祀ったお墓や碑が今も残っていたりします。

一方で、開発により山は削られ、古い建物は壊され、時間の経過とともにまちの景色もすっかり変わりました。様々な変化とともに、時間の早さすら違うように感じられる今日、数百年前どころか100年ほど前の人々の普通の暮らしすら想像しにくく、忘れ去られようとしています。

狸和尚

そこで「鎌倉むかし物語」の取り組みを始めることとしました。今回は地域を描き続ける画家の渋谷雅子さん、伊東雅江さんの絵とともに、「むかしむかし」や「ちょっとむかし」のお話を掘り起こして紹介します。

市の図書館や商店、小学校の図書室等に協力いただき、 かまくら子ども風土記をはじめとする数々の資料や記録、人々の記憶をあたり、文と絵を整えて様々な場所で鎌倉の昔話を絵と文章で綴り展示していくのです。

同時にこのサイトも開始します。ここではお話だけでなく、舞台となった場所の現在の様子や背景なども発信します。

伝わって残ってきたものには時々の思いと意味が息づいています。それはただの作りごとではなく、このまちの自然と人々の暮らしから生まれ、身近な口伝で伝わり、今わたしたちがいる場所、時間とつながっている、地域の歴史であり伝えていきたい「想い」なのだと改めて感じます。

主催者:コソガイ(鎌倉子育てガイド)

ご協力

このプロジェクト実施にあたって、様々な機関、個人にご協力いただきました。心より感謝申し上げます。

特別協力:鎌倉市立玉縄図書館/渋谷雅子氏/伊東雅江氏/石井博氏 
協力:鎌倉市教育委員会/鎌倉市立図書館 近代史資料室/鎌倉市立玉縄小学校
特別協賛:ベッカライ ジーベン(玉縄のパン店)

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