古民家で紡ぐ鎌倉の色(カジュ・アート・スペース)

画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2019年3月より。

鎌倉カレンダー2019年3月

「古民家で紡ぐ鎌倉の色」という催し物の案内を図書館で見つけました。鎌倉の野山・道端などに生えている植物で糸を染めてその糸を紡ぎ布を織る、染織家たなか牧子さんからお話を聞くセミナーでした。事前に申し込みをして、3月4日に参加させて頂きました。

会場である「カジュ・アート・スペース」は、鎌倉駅で大塔宮行のバスに乗車、天神前バス停で降りて、鳥居の下を歩いて路地に入ると、大きな楓の木のある築80年の古民家です。スペース主宰であるたなかさんの工房のほか、音楽や手工芸、絵画など、多種多様な作家さんのイベントが開催されています。

セミナーでは、たなかさんの鎌倉での暮らしや今までの経験などについてのお話を伺ったあと、作品の布を見せて頂き、お手製の枇杷の葉のお茶をご馳走になりました。また会場には、たなかさんの著作「鎌倉染色彩時記」という本も置いてあり、1冊購入させて頂きました。帰宅して本を開いてみると、自然の中から色をいただいたシックで素敵な糸が125種類も載っています。意外な植物で染めた色も多く、からすのえんどう、ねこじゃらし、また私も秋になると楽しみに拾うむかごの葉で染めた糸などなど、興味は尽きません。他にも、身近にある植物の花言葉や薬効、お料理の仕方などが書かれており、わくわくしながら拝読しました。

後日改めてカジュ・アート・スペースヘ伺った時は秋で、工房では、大きなお鍋の中で金木犀の枝が煮込まれていました。金木犀は触媒によって、銀鼠色や仙斎茶(緑味のグレー)がでるそうです。

<絵/文 伊東雅江>

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