画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2019年9月より。

鎌倉で観光人力車を始めたという有風亭の青木さんは、知る人ぞ知る名物車夫です。その青木さんの人力車に乗せて頂く機会がありました。少し申し訳ないような恥ずかしい気がしましたが、乗ってみると歩くときと視線の高さが違うためか、鎌倉の良い雰囲気を味わうことができました。
青木さんのお話によると、人力車は明治2年に日本で発明され、発明当時は車輪が鉄でした。その後に木→ゴム→現在はゴムのチューブヘと車輪が進化。砂利道だった道路も舗装され良くなったので、昔の人が乗った人力車と比べると、現在はとても乗り心地が良く、静かで揺れないものになっているそうです。また、乗客には体重制限があって200キロまで。青木さんが乗せた中で今まで一番重かったのは165kgの横綱 大乃国さん。乗せたお客様には芸能人も多く、森光子さん、永六輔さん、香取慎吾さんなど、多くの方をお乗せしたそうです。
現在は鎌倉景観に溶けこんだ一風景になるようと配慮しつつ、静かな鎌倉を味わって頂きたいと考え北鎌倉や材木座などを走ることが多いとのこと。安全のためご自身の健康管理も心がけていらっしゃるそうで、さすがのベテラン車夫の心構えと感心しました。乗り方のコツも教えていただき、姿勢を良くして背もたれに背を当てて乗ると素敵に見えるそうです。
<絵/文 伊東雅江>





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