画家・伊東雅江さんの2016年2月の「鎌倉カレンダー」より。
2015年のはじめ頃まで、雪ノ下教会の近くに、木造の趣きのある洋館がありました。大正・昭和に活躍し、旧歌舞伎座や鳩山邸、鎌倉国宝館の設計などで有名な建築家 岡田信一郎の鎌倉邸として建てられた建物でした。
大正9年築、関東大震災に耐えた堅牢な作りで、洋館風の洒落た外観ですが、中には茶室もしつらえられていました。建築家の自邸らしく意匠が凝らされており、すべての窓には、フクロウと銀杏の葉っぱの意匠がほどこされた白い雨戸がありました。
持ち主の方のご厚意でスケッチさせて頂き、絵に残すことができました。
<絵/文 伊東雅江>
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