イラスト作品

民話・伝説

つばき地蔵

青蓮寺の領地で、鎌倉街道に面した小さなお堂に「つばき地蔵」というお地蔵さまが納められていました。かたわらに大きなつばきの木があり、冬になると美しい花をつけていました。大豆で作ったじゅずを供えてお参りすると、いぼが取れるという言い伝えで、「い...
民話・伝説

星月の井(ほしづきのい)

奈良時代、高名な僧・行基が、鎌倉の極楽寺坂を越えた坂ノ下あたりで虚空蔵を祭る法を行いました。すると、ここの井戸の中で明星が光り輝いて見えました。それは七日間も続き、行基は井戸の中に何か特別なものが入っているに違いないと感じました。土地の人を...
民話・伝説

ネコ池

むかし、津村(鎌倉の西の方)に小さな池がありました。底には大蛇が住んでいるという。ある天気の良い日、大蛇はネコに姿を変え、池の周りを散歩していました。畑仕事を終えた近くの農夫が涼むために、池に足をひたしに来ました。農夫は、いつもと違ってとて...
民話・伝説

五頭龍(ごずりゅう)

むかし深沢の湖に、5つの頭を持つという五頭龍が住んでいました。龍は津村から腰越にかけて山を崩し、田畑を荒らし、子どもをさらい、村人に恐れられていました。ある日、海の上に突然黒い雲がわき、はげしい雷鳴とともに波の間から江ノ島があらわれました。...
民話・伝説

建長寺のたぬき和尚

もうずいぶん前のお話です。建長寺の三門はすっかりさびれていました。再建のために、万拙(ばんせつ)という和尚さんが一生懸命に托鉢し、工事のためのお金を集めていました。建長寺の裏山のたぬきたちは熱心な和尚さんに感動し、自分たちもお手伝いをしたい...
建物・情景

松竹大船撮影所

この建物はかつて大船撮影所の門を入るとすぐに見えた建物です。写真を参考に調べて描きました。これは大船田園都市構想を推進した渡辺銀行の渡辺六郎氏の邸宅を移築した建物で、撮影所開所当時は所員の親交を深めるクラブとして使用され、後にも宣伝部、スチ...
まちと暮らし

鎌倉玉縄のちょっと昔のお話

鎌倉の玉縄で生まれ育ったおじいさんが、子どもの頃の暮らしをお話ししてくれました。紙芝居は画像クリック(タップ)でご覧ください。連続して読めます。おはなし/石井博1927年 鎌倉市関谷に代々続く農家に生まれる。玉縄小学校出身。国鉄に勤務し退職...
ユリの話

ユリ畑とユリ御殿

「海を渡った鎌倉のユリ 明治・大正期のユリ球根の栽培と輸出」展示会の会期中に伊東雅江さんが描いた、ユリ畑の向こうにユリ御殿がある絵です。