寺社・祭事

建物・情景

明王院 初不動

画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2013年1月より。 鎌倉のいちばん東、十二所(じゅうにそ)にある明王院は、鎌倉時代に将軍が直接創建したという格式ある真言宗のお寺です。鎌倉駅から大刀洗行きのバスに乗り、泉水橋で下車。進行方向にある泉水...
民話・伝説

斉田地蔵(さいたじぞう)

鎌倉幕府5代執権・北条時頼の家来に斉田左衛門という武士がいました。左衛門は無実の罪で処刑されそうになりましたが、首切り役人が振り下ろした刀は折れ、何度やっても切れません。 調べてみると、信心深い左衛門は小さな地蔵の像を髪の中に納めていました...
民話・伝説

乙護童子(おとごどうじ)

むかし、江ノ島の弁財天は中国(宋)から来た僧侶、蘭渓道隆に給仕の少年を授けました。 道隆が常楽寺で教えを広めていると、弁財天も教えを請いに行き、その少年・乙護童子がせっせと仕える様子を見て、弁財天はいたずらで童子を女の姿に変えてしまいました...
民話・伝説

眼医者の地蔵

大船の旧鎌倉街道の中ノ道沿いに離山というところがあります。三つの小山が南北に並び、北から腰山、長山、地蔵山といいました。 その地蔵山の頂上に、「富士見地蔵尊」というお地蔵さまが立っていました。ある時、蜂に目を刺されたカラスが痛がって泣いてい...
民話・伝説

梶原の施餓鬼会(せがきえ)

建長寺では、供養されない死者に施しをする法要「施餓鬼会」を7月15日に行います。 むかし、開山の大覚禅師が施餓鬼会をしたところ、一人の武将が終わってからやって来て、大変残念そうでした。禅師は不憫に思って声をかけ、もう一度、供養を施しました。...
民話・伝説

むじな塚

鎌倉の深い山の奥に瑞泉寺があります。このお寺の前には管理人の老夫婦が住んでいました。ある晩、近くの寺のお坊さんという人がお酒をもって訪ねてきました。 老夫婦は囲炉裏に案内し、あたたかい食事をふるまいました。それからこのお坊さんがよく食べに来...
民話・伝説

杉本観音

二階堂にある大蔵観音堂が、火事に見舞われたときのことです。ご本尊の観音像3体のうち、2体は寺の人が背負ってなんとか助け出しました。 ところが1体は見当たりません。村人が探すと、境内の大杉の根元に観音さまがいらっしゃいました。どうやら自ら動い...
民話・伝説

つばき地蔵

青蓮寺の領地で、鎌倉街道に面した小さなお堂に「つばき地蔵」というお地蔵さまが納められていました。かたわらに大きなつばきの木があり、冬になると美しい花をつけていました。 大豆で作ったじゅずを供えてお参りすると、いぼが取れるという言い伝えで、「...
民話・伝説

星月の井(ほしづきのい)

奈良時代、高名な僧・行基が、鎌倉の極楽寺坂を越えた坂ノ下あたりで虚空蔵を祭る法を行いました。すると、ここの井戸の中で明星が光り輝いて見えました。それは七日間も続き、行基は井戸の中に何か特別なものが入っているに違いないと感じました。 土地の人...
民話・伝説

五頭龍(ごずりゅう)

むかし深沢の湖に、5つの頭を持つという五頭龍が住んでいました。龍は津村から腰越にかけて山を崩し、田畑を荒らし、子どもをさらい、村人に恐れられていました。 ある日、海の上に突然黒い雲がわき、はげしい雷鳴とともに波の間から江ノ島があらわれました...