浄妙寺 喜泉庵

画家・伊東雅江さんの2016年6月の「鎌倉カレンダー」より。

鎌倉カレンダー2016年6月

鎌倉五山第五位のお寺で知られる浄妙寺の山門をくぐり、本堂に向かって左側に喜泉庵というお茶室があります。大正の始めの建物を、平成3年から茶堂としたものです。

浄妙寺は現在は総門・本殿・客殿・庫裡などで伽藍を形成していますが、古くには塔頭二十三院数える大寺院でした。最盛期にあった茶堂 喜泉庵から名を取り復興させた、由緒あるお茶室です。

枯山水のお庭を眺めながら、緋毛せんに座り、お抹茶と、鎌倉みすゞのお菓子をいただけます。絵の右下に描いた竹は、枯山水のお庭の奥にある水琴窟です。耳を澄ますと、水の滴りで響く水琴の静かな音が聞こえてきます。

<絵/文 伊東雅江>

コメント

タイトルとURLをコピーしました