旧 鎌倉加圧ポンプ場(大仏坂体育館)

画家・伊東雅江さんの「鎌倉カレンダー」2020年3月より。

鎌倉カレンダー2020年3月

鎌倉駅から藤沢方面のバスに乗り大仏坂トンネルの手前で車内から右手側を見ると、スクラッチタイル張りの古い建物があります。県営水道最初の事業である神奈川県湘南水道が昭和11(1936)年に建てたもので、相模川から取水した水を更に加圧して湘南広域に供給できるようにするポンプ場でした。建物の入口には「淸泉露萬戸 昭和11年3月 伯爵金子堅太郎書」という扁額が掲げられていて、明治期の司法大臣で晩年を葉山で過ごした金子堅太郎伯爵が建設に関わったことが伺われます。現在も使われている裏山の鎌倉配水池もポンプ場と同時に造られました。

ポンプ場としての役割を終えた後、近年まで大仏坂体育館として剣道や社交ダンスの稽古場として市民に広く利用されていましたが、老朽化から体育館としての利用が難しくなり閉館。平成31(2019)年に鎌倉市が景観重要建築物等(第34号)に指定、外観保存を条件に一般に売却され、民間企業が維持保存・有効活用することに決まりました。どのように活用されるか楽しみにしています。

<絵/文 伊東雅江>

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