動物

民話・伝説

散在ヶ池(さんざがいけ)の大うなぎ

むかし、今泉の散在ヶ池には大うなぎの主が棲んでいると言われていました。その今泉村になかなか子宝に恵まれない長者がおりました。長者夫婦は、「どうか子どもをお授けください」と、近くの白山神社の神様に、毎日熱心にお祈りしていました。するとある晩、...
民話・伝説

七里(しちり)の蛇神

むかし、七里ヶ浜の田辺が池には大蛇が住んでいると言われ、たいそう恐れられていました。まわりでは困ったことがときどき起こって、そのたびに村人たちは「蛇神の祟りだ」とうわさしました。ある日、この池のほとりに農夫が自分の牛にやる草を刈りにきました...
民話・伝説

由比(ゆい)の長者

むかし、鎌倉の由井の里に染屋太郎太夫時忠という長者が住んでいました。長者夫婦は、大きな屋敷で大勢の家来にかこまれて、何不自由なく暮らしていましたが、子どもがいません。そこで、どうか子宝を授けてくださいと、熱心に観音さまにお祈りしました。する...
民話・伝説

むじな塚

鎌倉の深い山の奥に瑞泉寺があります。このお寺の前には管理人の老夫婦が住んでいました。ある晩、近くの寺のお坊さんという人がお酒をもって訪ねてきました。老夫婦は囲炉裏に案内し、あたたかい食事をふるまいました。それからこのお坊さんがよく食べに来る...
民話・伝説

建長寺のたぬき和尚

もうずいぶん前のお話です。建長寺の三門はすっかりさびれていました。再建のために、万拙(ばんせつ)という和尚さんが一生懸命に托鉢し、工事のためのお金を集めていました。建長寺の裏山のたぬきたちは熱心な和尚さんに感動し、自分たちもお手伝いをしたい...